ナビスコ杯準決勝第1戦 川崎戦プレビュー
いよいよナビスコカップも大詰めに入る。明日は準決勝第1戦。アウェー等々力陸上競技場にのりこみ、川崎フロンターレと対戦する。
川崎は、リーグ戦では10勝6分8敗の勝点36で第7位。前節はアウェーでセレッソ大阪と対戦。
両チーム共に攻撃的なチームゆえ、点の取り合いが予想されたが、いざ始まってみると、お互いの長所を消す内容に終始した。注目の柿谷にこそシュート6本放たれたものの、大きなピンチとは言い難く、その前の段階で稲本や山本の両ボランチが体を張って攻撃の芽を摘み決定的な場面を生み出さなかった。
また、攻撃面においてはレナトや小林などアクセントとなる選手をケガで欠き、大久保や中村に託す機会が大きかった。もちろん彼らを起点にしてコンビネーションプレーも随所に見られたが得点に結びつかず、後半アディショナルタイムのプレーも微妙な判定でオフサイドとされ、結局スコアレスドローに終わった。
一方のレッズは前節はホームで新潟と対戦。
相手のマンツーマンディフェンスにかなり難儀を強いられ、なかなか縦へのボールが入らず苦慮していたが、この日は選手達が途中からロングボールを起点とした攻撃に主点を変えると、徐々に攻撃のリズムが出てきた。そんな中で後半からボランチに下がった柏木が62分にドリブルで持ち上がると、一瞬の隙をついて舞行龍ジェームスのマークを外した興梠にスルーパス。彼が落ち着いてゴールを決めて貴重な先制点を奪った。
その後は何度かカウンターのチャンスを伺うもゴールに至らず、逆に支配率が高くなった新潟に攻め込まれる時間帯が多くなっていった。まるで3月の対戦時でも同じような展開であったが、最後までしっかり守りきり1-0で勝利。2試合ぶりの完封勝利を飾り、順位も2位に浮上した。
明日は、槙野が代表に追加招集されたため欠場。7月のリーグ戦等々力での対戦時には、4失点完封負けと為す術なく敗れ去った。再戦を控え指揮官は昨日の練習においていろいろなシステムを試していたようだ。
とかく敵将の作戦以前にミシャ自身が川崎との相性は良くない。それゆえ相手はホーム等々力で自信を持って臨んでくるだろう。
レッズとしては何か仕掛けてくるのか期待半分不安半分ではあるが、まずは大久保やレナトをはじめとするアタッカー陣や起点となる中村の動きを食い止めなければ後がない。勝利を目指すのはもちろんであるが、まずは失点を防ぐ事でアウェーの地で主導権を握り、アドバンテージを奪いたいところだ。
2年ぶりの国立。そして久々の聖杯奪取へ向けてチャンスが巡ってきた。7月危機を修正し“倍返し”できるのか。まずは前半90分間の闘いに注目したい。
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