第33節 鳥栖戦プレビュー
いよいよリーグ戦もあと2試合。明日はアウェー、ベストアメニティスタジアムにのりこみサガン鳥栖と対戦する。
鳥栖は現在、14勝8分10敗の勝点50で第5位。前節はアウェーで札幌と対戦。すでに降格が決まっている相手に対し、前半だけで7本のシュートを放ち試合の主導権を握っていたが、前半終了間際のアディショナルタイムにPKを与えてしまい前半を終えた。
後半に入ると1点を追うべく攻勢を強め、53分に磯崎からのアーリークロスに豊田が頭で決め3試合連続の得点で同点に追いつく。しかし56分にCKから決められ再び突き放されてしまった。
しかしまだまだ時間がある中で67分にセットプレーからキムクナンがPA内でボールを繋ぎ、最後は池田が決めて再び同点に追いついた。そして極めつけは71分。ロングボールに野田が相手DFに競り勝ちながら胸トラップ。さらに反転してもう1人を交わして冷静にシュート放ちゴールを決めてついに逆転。このゴールが決勝点となって結局3-2で競り勝ち、今シーズン初のリーグ戦3連勝を果たした。
一方のレッズは前節はホームで首位広島をむかえ対戦。
同じシステム同士のいわばミラーゲームの様相であったが、この日のレッズは積極的に前線からプレスを仕掛け攻撃を展開。守備陣もキーマンとなる佐藤寿人をしっかり監視し決定的なピンチを迎える場面は少なかった。そんな中でむかえた41分。啓太からの長いグラウンダーの縦パスに梅崎が上手く受け、ワンクッション置いてから迷わず右足を振りぬくと、相手GK西川の右をすり抜けゴールに突き刺さり待望の先制点を挙げて前半を終えた。
後半に入ると広島が攻撃のギアを上げ攻めの勢いが増すもゴールが遠く、逆に61分に阿部からのパスを受けた啓太が中盤からドリブルを仕掛けると、あれよあれよという間にPA前まで攻め込み、さらに相手DF千葉のスライディングをうまく交わし、気がつくとGKと1対1。最後は冷静にシュートを放つとゴール左隅に決め追加点を奪った。しかしリードされてもそこは首位。最後まで広島の猛攻を受けるも最後まで守りきって、結局2-0で勝利し、リーグ戦5試合ぶり、さらにホーム埼スタではおよそ3ヶ月ぶりの勝点3を奪った。
明日はホームであるベストアメニティスタジアムに限ると、リーグ戦で8勝3分2敗。カップ戦も加えると11勝3分3敗という、広島や仙台でさえも勝点3を奪えなかった高勝率で難攻不落のアウェーゲームとなる。その難しさは、6月にナビスコカップで対戦してすでに肌で感じているだろうと思う。
さらにレッズは、前節同様に怪我の影響で柏木、さらに累積警告で槙野を欠くというスタメンを固定してきた指揮官にとってここにきて大きな正念場を迎える。それは攻撃陣よりも守備陣でありおそらく槙野の代役には濱田水輝の起用が予想される。
これまで槙野が務めてきた“6人目”のアタッカーという任務は、水輝にとって到底難しいものと思われる。それゆえ攻撃のインパクトには欠けるかもしれないが、アウェーゲームゆえまずは失点を許さないことが重要なポイントになろうかと思われる。全体的に上背の高い選手が少ないレッズはハードワークを重ねる鳥栖に対し、どう個人能力で対処しそれをチーム戦術に落とし込んでゴールを奪えるか、非常に難しい一戦になることは間違いない。
これまでミシャのサッカーをゼロから築く中でそれなりの結果を残して現在3位に位置しているが、前節広島に勝って選手達の口から「ACL出場」という具体的な言葉が出てきた。それはここ数試合勝てない中であっても内容が悪くない中で、ようやく自信を持ち何かを掴み始めた証拠だと思う。
残り2試合は5位鳥栖、4位名古屋といういわばACL出場向けてのトーナメント戦と言っても過言ではない。しかも明日は難攻不落のベアスタでの試合。いやがおうにも緊張感が高まる。ただここで勝点が奪えれば、自信もより確かなものになろうかと思う。
厳しい90分間になろうかと思うが、6月の借りを返すべくしっかり結果を残してほしい。
☆前試合の結果
【浦和】 Jリーグ第32節 (対広島 ○2-0)
【鳥栖】 Jリーグ第32節 (対札幌 ○3-2)
☆今季対戦
ナビスコカップ予選第5節(6/6) 鳥栖2-1浦和 【鳥栖】【浦和】
Jリーグ第17節(7/7) 浦和4-3鳥栖 【浦和】【鳥栖】
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