第34節 名古屋戦プレビュー
3月の開幕から早9ヶ月が経ち、いよいよ明日は最終節。ホーム埼玉スタジアムに名古屋グランパスをむかえ対戦する。
名古屋は現在、15勝7分11敗の勝点52で第6位。前節はホームで鹿島と対戦。
この日は左サイドバックのDF阿部が離脱。代役にベテランの三都主が起用され彼を基点に攻撃を展開するも、開始わずか7分にDFダニエルのミスから先制点を奪われてしまう。その後はリズムを取り戻し、1トップを務める闘莉王にボールを集めるも、なかなかその先が続かずゴールが遠かったが、25分にFKから増川が体制を崩しながらも頭で決めて同点に追いつく。しかし、35分に大迫が3人に囲まれながらもシュートを放ちこれはGK楢崎が弾くも、そのこぼれ球に詰めたドゥトラに決められて再び突き放されて前半を折り返した。
後半開始から、永井、金崎を投入。ロングボールを闘莉王に集め、そこから落としたボールを狙うという手法に変えてゴールを狙う。何度かチャンスを作るものの、逆に両サイドから裏へ狙われる機会も多くみられ一進一退の展開となったがゴールネットを揺らすことができず、結局1-2で敗戦を喫してしまった。
一方のレッズは、前節はアウェーで鳥栖と対戦。
柏木が怪我。槙野を出場停止で欠くという厳しい状況で難攻不落のベアスタに乗り込んだが、開始から相手のエース豊田の高さと両サイドからの上がりをしっかり警戒し、そつなく守備をこなしていた。しかし終了間際に自陣右サイドの上がりを許してしまい金民友からのパスを最後は久々の先発出場を果たした濱田との競り合いに勝った豊田が飛び込んで先制を許してしまった。
後半に入ってもレッズは相手のバックラインの裏を攻め続けるもその後が続かず、また縦からの攻めも生かせずにゴールが遠かったが、58分に梅崎のミドルシュートが決まり同点。さあここから・・・と思っていたが、5分後の63分にクリアミスから野田に決められて勝ち越し、さらにホームベアスタの雰囲気も手伝ってか、前半こそ機能しなかったカウンターが嵌り始め78分にもダメ押しの3点目を決められて万事休す。結局1-3で敗れ3位から5位に転落し、自力でのACL出場権を逃してしまった。
明日はDFの軸となる槙野が復帰。前節怪我の影響で前半だけで交代した坪井も戻ってくるようである。ただ攻撃陣は広島戦である程度得点へイメージを掴み掛けていただけに、前節の敗退は厳しいものだった。ただ名古屋は闘莉王がDFに入るのと入らないのではその影響力は計り知れず、それは酸いも甘いもレッズの選手達が一番知っているだろう。また前節ミスを犯した相手DF陣に対して付け入る隙は十分にあるかと思う。縦への展開とバックラインの裏への展開をどう駆使できるかが、ポイントになろうかと思う。
長かったリーグ戦も明日で最後。昨シーズンと比べるとそれは天と地よりも大きい差である。今シーズンは指揮官が変わり、サッカーの内容も劇的に変化した1年で、最初こそ相手を凌駕する内容と結果を残したが、やはり研究されると厳しい状況には変わりない。ただ選手達のコメントを聞いてもまだまだこの先も延びしろがあるものと信じたい。
まだこの先も天皇杯が控えており、とかく終わり良ければ・・・という思いもあるが、レッズはここ5年リーグ最終戦を勝っていないのが現実である。ただそれを振り払うためにも難しい相手であろうが、今シーズンミシャサッカーで培った力を十分に発揮して勝点3を奪ってほしい。それがミシャに対する感謝の気持ちでもあり、来シーズンへの期待でもある。
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