第25節 横浜FM戦プレビュー
代表戦ウィークも終わり、リーグ戦再開。明日はアウェー日産スタジアムにのりこみ、横浜F・マリノスと対戦する。
横浜は現在、8勝11分5敗の勝点35で第10位。前の試合は天皇杯2回戦で神奈川県代表のYSCCと対戦し4-2で勝利。直近のリーグ戦では、2週間前の第24節。アウェーでFC東京と対戦した。
開始から、マルキーニョス、小野、齋藤らとのコンビネーションで再三相手DFを脅かすもゴールが遠く30分を過ぎると徐々に流れが相手に移ってゆき、35分に最終ラインの連携ミスから先制を許してしまう。さらに相手の勢いに押されてか、42分にもサイドを起点にルーカスに決められ追加点を許し、前半を折り返した。
後半からこの日ベンチスタートだった中村を起用し、再び攻勢を仕掛けチャンスを作るものの最後が決まらない。66分に1点を返し反撃ムードが漂ったが、71分にFKから失点し再び2点差と開いた。その後大黒、松本と攻撃的な選手を投入するも及ばず結局1-3で敗戦。リーグ戦連敗を喫した。
しかし10位に甘んじてるとはいえ、リーグ戦ではまだ5敗。それゆえ勝ちきれていないのかもしれないが、“負けていない”と捉えても決しておかしくない。
一方のレッズは前の試合は天皇杯2回戦で鹿児島県代表のヴォルカ鹿児島と対戦。早々にカウンターから失点を許すも前半のうちに追いつき、後半開始早々にポポの強烈なミドルシュートが決まり、結局2-1で逆転勝利し3回戦へ駒を進めた。
リーグ戦では第24節。ホーム埼スタに大宮を迎えてのさいたまダービー。降格圏に忍び寄る相手に開始11分に原口のシュートが決まり先制。しかしその7分後にノヴァコヴィッチが2枚目の警告にて退場すると状況が変わってきた。
1枚少ないことでよりワンチャンスを狙うため守勢になる相手に対し、なかなか崩しきれず時間だけが過ぎていくものの、前半アディショナルタイムに1本のパスから東、長谷川とワンツーパスを通されて、最後は東のシュートが決まり同点に追いつかれる。前半唯一のシュートが得点に結びついてしまったのだから、なんともいえないモヤモヤ感がスタジアムを包み込み前半を折り返した。
後半に入ると、勝ち越すべく圧倒的に攻め込むも“最後の形”にこだわりすぎたのか、ゴール前の守備ブロックを固める相手に対し、第21節の神戸戦同様に数的優位を生かすことができず結局1-1の引き分け。降格圏に苦しむライバル相手に勝点1を与える結果となってしまった。
負傷の影響で前半で柏木を欠き、さらに疲労から後半途中から啓太、平川を交代させたものの、代わりに入った選手達のパフォーマンスがゴールに結びつかず、これまで懸念された控え組との“差”が改めて浮き彫りとなった。翌週の天皇杯こそ達也、ポポがゴールを奪いしっかりアピールしたが、濱田などはなかなか試合に入り込めない中でカウンターをくらってしまう場面も見受けられ、必ずしもチーム全体として戦術が浸透しているとはまだまだ言い難いと思う。
リーグ戦も残り10試合となり、上位に定着するためにはこれからの選手起用然り、指揮官の意図をしっかり落とし込める選手のパフォーマンスが不可欠になってくる。それゆえ彼らのコンディション次第でどれだけ試合に入っていけるかがポイントになると思う。前回、横浜との対戦時には、柏木が強行に出場させたものの、調子が万全ではなく十分に発揮できず最後にCKからマルキーニョスに決められて敗戦を喫したのは記憶に新しいところである。
残暑の厳しさはまだまだ続きそうだが、天皇杯での格下との真剣勝負をこなしたことで、逆に選手達に程よいリラックスといい緊張感が生まれていると思う。夏場の疲労からこれまで続けてきたミシャサッカーに多少なりとも選手達の動きに鈍さが出始めているところであるが、それをどう引き締めてリーグ戦再開後一戦に臨むのだろうか。改めて指揮官、選手達に期待したいところである。
☆前試合の結果
【浦和】 天皇杯2回戦 (対ヴォルカ鹿児島 ○2-1)<公式記録(PDF)>
【横浜FM】 天皇杯2回戦 (対YSCC ○4-2)<公式記録(PDF)>
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