第6節 神戸戦プレビュー
明日は、ホーム埼玉スタジアムにヴィッセル神戸をむかえ対戦する。
神戸は現在、2勝3敗の勝点6で第12位。前節はホームで清水との対戦。
連敗を止めるべくまずは守備から入ることに専念。前線の吉田を中心に相手深く進入しフォアチェックをかけ、後方の選手達はしっかり組織で守り、時には個の力で相手の攻撃の芽を潰しコンパクトに守っていた。しかし、これも半ばをすぎると徐々に相手が主導権を握っていくことになる。むしろ守備の意識が高すぎたせいか攻撃に転じても人が足りず単調になる時間が多かった。
後半に入り吉田から小川に替えるも、なかなか攻撃の形がつくれないまま81分に失点を喫してしまう。その後も攻撃的な選手を投入したが、1点は遠く結局0-1で敗戦し3連敗を喫してしまった。
一方のレッズは前節はアウェーで鹿島と対戦。
開始わずか2分であっさり右サイドからクロスを上げられ、ファーサイドにフリーで待ち構えていた興梠にヘディングできめられ先制。鹿スタゆえ独特の雰囲気に巻き込まれたか・・・と思いきや、その直後のキックオフからあっという間に柏木からマルシオへボールが繋がり右足一閃。あっという間に同点に追いついた。
そしてその3分後にもボールカットから中央を破り、阿部とのパス交換から最後はポポが決め逆転に成功。さらに相手のミスからPKを獲得しそれをマルシオが決め、前半を3-1という激しいスコアで折り返した。
後半も何度か鹿島DFの裏をとるチャンスが見られた。しかし決めきることができず逆に攻撃の枚数を増やした相手に何度となくサイドからピンチをむかえるも最終ラインが踏ん張り結局3-1で勝利し、アウェー鹿スタで貴重な勝点3を奪った。
最近、指揮官は相手の研究に余念がない。先日もおそらく神戸を想定したであろう布陣を敷いて練習を行いしっかりと準備をしたようだ。ここまで勝点10と結果に反映されているゆえ、選手達にもいい意味での余裕が出てきているように思える。攻撃も1トップ2シャドーとボランチとの縦の関係が絶妙で、それが鹿島戦での早い攻撃にも現れていた。
一方守備に目を移すと、まだまだ終始自分達で主導権を握ってはいないように思える。多少の細かいミスは目を覆っても、前線から厳しくプレスをかけられてしまうと横に流したり、中途半端にボールを奪われ一気にカウンターの餌食になりかねないプレーも何度か見られた。
ただ、こればかりはミシャサッカーの諸刃の剣といっても過言ではないが、今は両サイドに張る梅崎や平川、さらにボランチの阿部も加わる事でしっかり守り、攻守のオンオフを使い分けていると思う。
もちろん相手にはレッズキラーとして恐れられている吉田、さらにセットプレーの起点となる野沢、さらに田代、大久保と攻撃的な選手を有し、むしろこれまで3試合連続無得点というのが不思議でならない。ただ大型補強ゆえなかなか一挙両得とまでは繋がっていない。それだけ個性を生かすのは難しいということだ。
攻守のバランスが整いきれていない神戸であるが、清水戦で見られた前線からの守備は次に繋がると敵将は評価した。それをかいくぐってゴールを奪うことができるのか。これまで相性が悪かったクリムゾンレッドの魔法を今こそ解くチャンスだろう。
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