ナビスコ予選第3節 C大阪戦プレビュー
リーグ戦から中3日。明日のナビスコカップ予選リーグ第3節は、ホーム埼玉スタジアムにセレッソ大阪をむかえ対戦する。
セレッソはリーグ戦では、3勝1分2敗の勝点10で第8位。前の試合はホームで新潟と対戦。
前半こそ2列目を担う清武やキム・ボギョンらを中心に何度か決定機を作るものの、なかなかゴールが決まらない。一方守備は扇原、山口の五輪代表コンビが守備の要となってプレスを掛けて相手の攻撃の芽をつぶしていた。
後半に入ると、相手はしっかり守備組織を敷き、ボールを奪うと一気にカウンターを仕掛ける機会が多くなり、その対応が後手後手に回ってしまう部分も見られるようになった。
そして終了間際の85分にスローインからの競り合いから途中出場の矢野貴章に決められ万事休す。結局0-1で敗れ、キンチョウスタジアムでの初勝利とはならなかった。
一方のレッズは前の試合は、ホームに神戸を迎えて対戦。
始まってからは神戸の守備意識の高さになかなか縦へボールが入らずサイドからの攻撃が起点であったが、それとなくチャンスを掴み徐々に主導権を握っていく。
試合が動いたのは53分。CKから阿部がフリーで受けそのままシュート。見事に先制点を挙げた。さらに77分に原口が得たセットプレーからマルシオが綺麗にFKを決めて貴重な追加点を奪った。
この時、キッカーが柏木、槙野、マルシオと揃い、相手にしてみたら誰が蹴るのかを絞るのが難しかったのではないかと思う。逆に言えばそれだけ選択肢があるということで、セットプレーが今季のレッズの新たな武器として必要不可欠になりつつある。結局、試合は2-0で勝利し、リーグ戦4勝目を挙げ2位に浮上した。
指揮官ミシャが推し進めるサッカーは日々進化し、選手達もそれを理解しようと必死に喰らいついている。ミスからピンチを招いてしまう事もあるが、他の選手達がしっかりカバーし最小限に食い止めている。それだけチームワークも上がっている。
しかしそれはまだまだ全ての選手達に浸透されていない。それを打破するためにも普段出場機会に恵まれない選手達をカップ戦に起用させるという意図も見えている。
ベストメンバー規定を前に難しい選手起用が予想されるが、ナビスコ第2節の磐田戦で得点を挙げた小島や高橋、そして勝ち越し点のお膳立てをしてしまった野田に改めて期待したいところである。また攻撃陣も原口やデスポトビッチ、さらに矢島らが控えており、活躍次第では再びリーグ戦のメンバーに入れる事だってあるゆえ、いい意味での競争意識をもって試合に臨んでくるだろう。
現在チームの調子は上向きだ。だからこそ明日起用される選手達もその勢いや流れに乗って自分達のリズムを作り試合の主導権を握ってほしい。かと言って消極的なプレーはミスの起因になりやすいゆえ、しっかりとプレーの先を見据え、攻守の切り替えをはっきりさせて勝点3を狙ってほしい。
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