クラブ別経営状況を見て思う
今日はこの話題から・・・。
Jリーグ:赤字は神戸、大分など7クラブ 経営情報を公表(毎日新聞)
Jリーグは19日、05年度のJ1、J2全30クラブ(いずれも当時)の経営情報を公表した。これまではクラブの経営情報を基に最高・最低、平均値などを発表してきたが、クラブ別の個別数値を公開したのは初めて。資産総額から負債総額を引いた純資産が赤字だったのは神戸、大分、札幌、水戸、草津、甲府、鳥栖の7クラブで、大分と神戸を除き、J2のクラブが占めた。赤字幅が最も大きかったのは神戸の22億1000万円。経常利益は計11クラブで赤字を計上。04年度の2クラブから大幅に増えた。外国人選手獲得などに伴う人件費高騰が直接の要因とみられる。一方、入場料・広告料収入、リーグ配分金などの総額である営業収入トップは浦和の58億500万円。以下、横浜マの48億2200万円、磐田の38億9000万円と続いた。
Jリーグの鬼武健二チェアマンは「身の丈に合った経営を求めているが、赤字が増えているのは残念。投資効果はすぐに現れない面もあるが、入場者数を増やす一層の努力を促したい」と説明。また選手・スタッフの人件費を公開したのが16クラブにとどまった点については「今後増えていくと思う」と述べるにとどまった。
ということで、各クラブの経営状況が開示されました。詳細な資料(PDFファイル)を見ると、人件費など非開示の部分もありますが、まあ大体クラブの財務状況というのを、うかがい知ることができます。
ちなみにレッズはあらかじめクラブのHPで財務状況を発表してました。
それぞれ見ると、レッズの入場料収入が他クラブを圧倒していますね。チケットの値段の差はあれど、広島や大分との差はおよそ6倍です。
また入場者数では昨シーズンレッズを上回った新潟ですが、入場料収入はレッズの約6割となっており、シーズンチケットの割引率や招待券の配付が影響しているのでしょうか・・・。
広告料収入は横浜F・マリノスが25億円でトップで、2番目は名古屋の22億円です。各クラブのスポンサーの内訳はあまりわかりませんが、だいたい主力スポンサーが親会社で占めているクラブは、広告料は多い傾向にありますね。それは柏(日立)や大宮(NTT)、川崎(富士通)にも言えることでしょうか・・・。
今年からクラブ名を公表した経営状況の開示。今後、Jリーグ参入を目指すクラブにはいいお手本になりますし、各クラブの財務担当者にとっては、より身の引き締まるものだと思います。
身の丈にあった経営を目指し、限られた予算の中で地域の協力を仰ぎ支援を得て、おらがクラブを育てるという流れが最近増えてきました。一度は地獄をみても、地元の力強いバックアップを受けて今季J1に昇格した甲府はそのいい例ではないでしょうか。
またお金があるからといって、イコールいいクラブというわけではありません。大分はユースから上がってトップで活躍している梅崎や西川を初めて日本代表に送り込みました。
あとは集めたお金をクラブはどう有効に使うか・・・ということでしょうか。設備を整えるのか、それともいい監督いい選手を獲得するのか、クラブトップは頭を悩ますでしょう。でもそのトップの判断をしっかりとサポーターに説明できれば何も問題はないでしょう。
自分はレッズをサポートしていますが、グッズはクラブショップで買うし、気がつくとレッズをスポンサードしている企業の商品をそれとなく買っていることもあります。そういう地道なところからが大切なんでしょうね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント