2013.12.06

第34節 C大阪戦プレビュー

いよいよ最終節。明日はホーム埼玉スタジアムにセレッソ大阪をむかえ対戦する。

セレッソは現在、15勝11分7敗の勝点56で第6位。前節はホームで鹿島と対戦。

お互い優勝への可能性が残る中で、勝点3が必要とする中、25分にCKから競ったボールのこぼれ球に大迫が押し込み先制を許してしまう。しかし38分に山口のパスを受けた柿谷が右足アウトで放ったシュートが決まり同点に追いつき前半を折り返す。

後半に入ると流れはセレッソ。エジノ、南野らの波状攻撃もゴールに結びつかず85分にセットプレーから中村に決められて追いかける展開に。攻撃の切り札に杉本を投入するも万事休す。結局1-2で敗れ逆転優勝のチャンスが潰えてしまった。


一方のレッズは、前節はアウェーで鳥栖と対戦。

開始当初こそ早い展開からサイドにボールを展開し、攻撃のリズムを作るものの、15分にCKから先制点を許し川崎戦同様に難しい展開を強いられることになった。さらに37分にスルーパスから豊田に決められ追加点を奪われ、レッズは何もできないまま前半を折り返す。

後半に入ると攻めが前掛かりとなり、何度かチャンスを作り出すも、ゴールが遠く時間だけが過ぎてゆく中で90分に啓太がPKを与えてしまいそれを決められて3失点。直後に那須のゴールで1点を返すも、カウンターから豊田にハットトリックとなる4点目を奪われ結局1-4で敗戦を喫し、優勝争いから脱落した。

とりわけ相手の早いプレッシャーに成す術がなく、固定起用の弊害もあってか選手達の動きも重く、盛り返そうにも気持ちだけが空回りしてしミスを呼び失点を喫してしまうという悪循環が続いている。相手に研究し尽されているというのもあるが、それは数字にも表れており、ナビスコ決勝を含め公式戦1分3敗。5得点11失点というのは、厳しい数字といっても過言ではない。


天皇杯も敗れたことで、明日は泣いても笑っても2013シーズンのラストゲームとなる。

上位同士の直接対決の関係で、勝てば自力で3位以内を確保しアジアに行けるチャンスを残しており、まだまだサッカーの神様はレッズを見放していないということだろうか…。

とかく今シーズンは何度もチャンスを逃し“勝負弱い”という印象が多かった。そういう中で優勝も逃したショックから立ち直れるのか選手達のメンタルもとても大事となる。

レッズに課せられたラストチャンス。それを確実に掴むために最後の90分+αをここまで積み上げてきた最大のパフォーマンスで相手を凌駕し最高の形で“彼ら”を送り出してほしい。


☆前試合の結果
【浦和】 Jリーグ第33節 (対鳥栖 ●1-4)
【C大阪】 Jリーグ第33節 (対鹿島 ●1-2)

☆今季対戦
Jリーグ第10節(5/6) 
C大阪2-2浦和 【C大阪】【浦和

ナビスコカップ準々決勝第1戦(6/23) 
C大阪0-2浦和 【C大阪】【浦和

ナビスコカップ準々決勝第2戦(6/30)
浦和1-1C大阪 【浦和】【C大阪

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2013.11.29

第33節 鳥栖戦プレビュー

リーグ戦も残り2試合。明日はアウェーベストアメニティスタジアムへのりこみ、サガン鳥栖と対戦する。

鳥栖は現在、12勝6分14敗の勝点42で第13位。前節はアウェーで鹿島と対戦。

前半から逆転優勝を狙う鹿島の攻勢を受けるも、GK林の好セーブが光り前半をスコアレスで折り返す。後半に入ると64分に金民友が縦への突破を仕掛けそのままシュートを放つとゴールに突き刺さり待望の先制点を挙げる。

しかし84分にセットプレーから同点に追いつかれ、そのままドローに終わるかと思ったアディショナルタイムに前ががりになっていた相手の裏をつき、金民友がペナルティエリア左隅から放ったシュートがGK曽ヶ端の手をかすめ、再び勝ち越し。結局2-1で勝利しリーグ戦3連勝を果たした。


一方のレッズは前節はホームで川崎と対戦。

前半から果敢に相手を揺さぶり攻めるも、微妙にタイミングが合わないまま、12分にCKからジェシに決められ先制点を許してしまう。早々の失点ゆえ1点を追いかけるのに時間はまだ時間は十分にあったはずであったが、スタジアムの雰囲気が逆に焦りを生んでしまったのか、ミスが目立ち始めなかなか攻撃のリズムがつかめないまま前半を折り返した。

後半に入るとようやく57分に原口とのパス交換から槙野がドリブルでペナルティエリアへ入り込みシュートが放って同点に追いつくものの、わずか2分後に中央から自陣右サイドを崩され最後はオウンゴールで再び勝ち越しを許してしまう。

この1点が大きく響いたせいか、積極的に攻め上がるもパスの精度を欠きなかなかゴールが割れず、アディショナルタイムに大久保に決められて万事休す。結局1-3で敗れ優勝争いから後退。大きな大きな1敗を喫してしまった。


優勝へ向けてとても厳しい状況になってしまったが、ACL出場となる3位以内を確保するためには負けられない状況には変わりはない。昨年と同様に33節がベアスタでの鳥栖戦というのは、何か縁を感じるが、レッズにとってはあまりいい思い出がないと言っていいだろう。

相手はリーグ戦3連勝中。しかも終盤戦にもかかわらず上位陣のC大阪や鹿島を倒してきたという確固たる自信を持ってホーム最終戦に臨む。昨年は上昇気流の勢いとスタジアムの雰囲気、さらに圧倒的なスタミナの前に敗れ去ったが、果たして今年はどうであろうか。

今シーズンホームでは6-2で勝ったとはいっても、あれは埼スタだからこそ。アウェーベアスタの独特な雰囲気こそ打ち破らなければその先は見えてこない。選手達の疲労もピークに達しているだろうが、あと2試合は総力戦。こういう状況だと内容よりも結果が問われるのは致し方ない事である。

しかし、これまで培ってきたミシャスタイルを体現し打ち勝つサッカーを示してこそ今シーズンのレッズであり、ここまで2位の座を守ってきた。それゆえ決して逃げることなく、相手に立ち向かって勝点3を持ち帰ってほしい。

たとえシナリオがどうであれ、レッズは90分間自分達のサッカーをやりきる事。今はそれが大事なのだと思う。


☆前試合の結果
【浦和】 Jリーグ第32節 (対川崎 ●1-3)
【鳥栖】 Jリーグ第32節 (対鹿島 ○2-1)

☆今季対戦
Jリーグ第12節(5/18) 
浦和6-2鳥栖 【浦和】【鳥栖

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2013.11.22

第32節 川崎戦プレビュー

レッズにとっては久々のリーグ戦。明日はホーム埼玉スタジアムに川崎フロンターレをむかえ対戦する。

川崎は現在、15勝6分10敗の勝点51で第6位。前の試合は天皇杯4回戦。等々力競技場に山形をむかえ対戦した。

山形の素早いプレスになかなか攻撃の糸口を見いだせなかったが、終了間際の44分にボールカットから矢島、レナトと繋ぎ最後は大久保が決めて先制点を奪い前半を折り返す。後半には61分に中村を投入。これをきっかけに動きがよくなり77分に再びボールカットを起点に大久保が2点目を奪う。山形も最後まで前ががりで攻撃を仕掛けるも、守備陣が踏ん張り結局2-0で勝利し、最後のタイトル奪取へ向け準々決勝へ駒を進めた。

一方のレッズは前節はアウェーで仙台と対戦。

開始わずか90秒そこそこで自陣右サイドからのクロスに赤嶺が落とし最後はウィルソンに決められて先制を許してしまう。しかしレッズは6分に右サイドからのロングフィードに原口、興梠と繋ぎ宇賀神へ。ダイレクトで上げたボールに梅崎が合わせて、すぐさま同点に追いつく。そして31分に柏木のCKが相手DFに当たりそのこぼれ球を興梠が決めて逆転に成功し、前半を折り返す。

後半に入るとこちらも早々の90秒そこそこでセットプレーから赤嶺に決められて同点に追いつかれ再び振り出しにもどされるも、59分に右サイド深い位置から梅崎がグラウンダーでパスを入れると、興梠が反応。右足で受けると相手DFを背負いながらも反転し左足でシュートを決めて再び勝ち越し。流れを一気に引き寄せた。

その後は何度がバイタルエリアからシュートを放たれるピンチもあったが、何とかしのぎアディショナルタイムを迎えたものの、91分に武藤のシュート性のボールがDFに当たりそのこぼれ球を石川に決められて土壇場で同点に追いつかれてしまう。

デーゲームの結果如何であとわずかで首位だったが、結局3-3の引き分けに終わり勝点1を積んだに過ぎなかった。

川崎とは今シーズン4度目の対戦。先日のナビスコカップ第2戦でようやく初勝利を飾ったが、やはりこれまで負け続けた等々力から場所が変わって結果を出しただけでも大きな変化ともいえる。カップ戦での屈辱があるだけに、敵将はレッズをさらに研究してくるだろうし、攻守にさらなる磨きをかけてくるだろう。そして特にレッズが苦手とするサイドから斜めに入っているロングボールや裏への飛び出しに気を付けたいところだ。

今シーズンも残り3試合。そのうち2試合をホーム埼スタでできるのは大きい。3連勝して初めて相手の結果次第という状況には変わりないが、逆に同じキックオフゆえ、目の前の相手を倒すことに集中できるという利点もある。

どんなにがむしゃらにボールを追いかけても走りきってもプレーできる時間はあと270分+αと限られる。だからこそその限られた中であってもピッチに立つ選手達はいいパフォーマンスを見せてほしいし、これまでミシャが培ってきた攻撃力でナビスコ同様川崎を凌駕してほしいと思う。


☆前試合の結果
【浦和】 Jリーグ第31節 (対仙台 △3-3)
【川崎】 第93回天皇杯4回戦 (対山形 ○2-0)

☆今季対戦
Jリーグ第16節(7/13) 
川崎4-0浦和 【川崎】【浦和

ナビスコカップ準決勝第1戦(9/7) 
川崎3-2浦和 【川崎】【浦和

ナビスコカップ準決勝第2戦(10/12)
浦和1-0川崎 【浦和】【川崎

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2013.11.09

第31節 仙台戦プレビュー

ナビスコカップの激闘から1週間経ちリーグ戦再開。明日はアウェー宮城スタジアムにのりこみ、ベガルタ仙台と対戦する。

仙台は現在、11勝11分8敗の勝点44で第8位。前節はアウェーで広島と対戦。

序盤から広島の攻勢を受け、10本ものシュートを受けるものの、何とか凌ぎきり前半を折り返す。しかし後半に入っても流れは変わらない中で、ワンチャンスを狙うものの、なかなかゴールに結びつくことができず終了間際の84分に石原に決められて万事休す。結局0-1で敗れ、リーグ戦6試合振りの敗戦となった。


一方のレッズは、前の試合はナビスコカップ決勝戦。国立競技場で柏と対戦。

開始から積極的に攻撃を仕掛けるものの、最後のチャンスに結びつかずなかなかゴールが割れない展開が続く中、アディショナルタイムにレッズのウィークポイントとされる斜め後方からのクロスにFW工藤をフリーにしてしまい先制を許して前半を折り返す。

後半も追いつくべく自陣左サイドを中心に攻めるも、逆に攻撃が一辺倒になりがちになり、主力欠くもののしっかりを守備を固める相手に対し、最後までゴールを割れず結局0-1で敗戦。2年ぶりのファイナリストも再び戴冠を逃し準優勝に終わった。

リーグ優勝を目指すには残り4試合は負けられない状況であるものの、明日の仙台こそ難敵である。それはここ数年の対戦成績にも現れているように、リーグ戦では仙台が再昇格を果たした2010年以降「5分2敗」と勝利がない。しかもその2敗はアウェーで喫している。

これまでの内容を振り返ると常に苦戦が続いており、敵将手倉森監督に研究され嵌められている。さらに仙台は、前節に広島と対戦したことで、その対策に余念がないだろう。


ナビスコカップでは結果が出ず、逆にウィークポイントを衝かれ敗戦を喫したことは、レッズにとっては厳しかったが、この試合から心身両面の切り替えが要求される。そういう中でレッズはミシャサッカーの屋台骨を支える啓太が出場停止ということで、チームとしての力量や中盤の構成力が不安視される。

おそらくその穴を埋めるのは、那須か柏木か山田暢久となるであろうが、このような危機をチーム一丸で乗り切らなければ頂点は奪えないという事は選手達自身が一番分かっていることであろう。そういう中で、明日がこれまで敗戦を喫したユアスタではなく宮城スタジアムというのも、何か変化を起こすには悪くないだろう。

冬の足音が近づく東北の地でしっかり勝点3を奪い、悔しさを振り払い頂点へ向けてラストスパートを切ってほしいと思う。


☆前試合の結果
【浦和】 ナビスコカップ決勝 (対柏 ●0-1)
【仙台】 Jリーグ第30節 (対広島 ●0-1)

☆今季対戦
Jリーグ第9節(5/29) 
浦和1-1仙台 【浦和】【仙台

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2013.11.01

ナビスコカップ決勝 柏戦プレビュー

明日はナビスコカップ決勝。国立霞ヶ丘競技場で柏レイソルと対戦する。

柏はリーグ戦では11勝8分11敗の勝点41で第11位。

ナビスコカップでは準々決勝では広島に1勝1敗ながらアウェーゴール数で勝ち上がり。準決勝は横浜F・マリノスに第1戦はホーム日立台で4-0の圧勝。第2戦は0-2で敗れたものの、得失点差で14年ぶりの決勝へ駒を進めた。

一方のレッズのナビスコカップは、準々決勝ではC大阪にアウェーで先勝し、1勝1分で勝ち上がり、準決勝は川崎Fを相手に第1戦はアウェー等々力で2点差からの逆転負けを喫したものの、第2戦を1-0で勝利しアウェーゴール数で上回り、2年ぶりの決勝進出を果たした。


そして5日前の先月27日には、リーグ戦にて埼スタで対戦。

開始わずか5分に原口のシュートのこぼれ球を柏木が押し込んで先制。さらに11分にも柏木が決めて序盤からリードを広げた。しかし直後の14分にセンターライン付近で那須がボールを奪われると、カウンターを浴び最後は工藤に決められ1点差となる。その後はほとんど柏ペースであったが、GK山岸をはじめ守備陣が踏ん張り失点を重ねることなく結局2-1で勝利し、優勝争いに喰らいついた。


柏はキャプテンの大谷とサイドバックの橋本が出場停止であるが、絶対的エースであるレアンドロ・ドミンゲスが復帰が予想されている。彼の起用次第で試合の流れが一気に傾く可能性もあり、それこそ一発勝負の勝負の妙とも言えるだろう。さらに柏は浦和対策として同じシステムとなる3-4-2-1を採用。リーグ戦では敗れたものの、敵将はレッズの長所を消した事である程度の満足感を得て自信を深めており、今週も非公開練習を通じて習熟を重ねて臨んでくるものと思われる。

レッズはリーグ戦では興梠、森脇が出場停止の中、厳しい内容だったにもかかわらず勝点3を奪ったのは大きい。そして明日は彼らが戦列に復帰しほぼベストメンバーでの形となるが、相手とのミラーゲームとなると、個々のマッチアップが勝負を分けるポイントとなるだけに、特にDFラインが高い位置で安易にボールを奪われるミスは避けたいところである。


明日は2003年以来10年ぶりの戴冠を狙う。夏場こそ調子を落としなかなか勝点3を上積みできなかったが、ようやく復調の兆しが見え良い形で決勝戦に臨むことになる。

そして、昨シーズンからどん底のレッズをここまで引き上げたくれたミシャにタイトルをという気持ちは強いはずだ。その想いと幸福の薔薇を胸に、レッズにとって今シーズンラストとなる聖地国立で全力で闘ってほしい。


☆前試合の結果
Jリーグ第30節(10/27) 
浦和2-1柏 【浦和】【

☆今季対戦
Jリーグ第13節(5/26) 
柏2-6浦和 【】【浦和

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2013.10.26

第30節 柏戦プレビュー

リーグ戦も残り5試合。明日はホーム埼玉スタジアムに柏レイソルをむかえ対戦する。

柏は、現在11勝8分10敗の勝点41で第9位。前節はホームに甲府をむかえ対戦。

前線のクレオや工藤が前を向いて何度かドリブルを仕掛けるも、残留のために是が非でも勝点を奪いたい甲府の堅い守備網に手を焼いてなかなかゴールを割ることができず前半を折り返す。

後半も一進一退の攻防が続いたが、70分にセットプレーから渡部が頭で決めて待望の先制点を奪った。さらにアディショナルタイムに相手GKのミスからクレオが難なくゴールを奪って追加点。結局2-0で勝利し、リーグ戦第6試合ぶりの勝利となった。


一方のレッズは前節はアウェーで鹿島と対戦。

今シーズンホーム無敗を誇るカシマスタジアムで、レッズは果敢に攻撃を仕掛け相手ゴールに迫る。試合が動いたのは20分。柏木のCKに那須が頭で合わせて先制。ダヴィのマークを振り切って奪った貴重な得点となった。
43分に柏木が負傷で交代を余儀なくされるアクシデントもあったが、交代で入ったマルシオがしっかりその穴を埋めた。

個々のマッチアップは時間が経つごとに熱を帯び、後半に入り60分には森脇と争っていたダヴィが2枚目の警告で退場。数的有利となったが、そうは感じさせない鹿島の怒涛の攻撃に逆に押されてしまいなかなかチャンスを作り出すことができなかった。

しかし71分。原口がドリブルを仕掛けると、興梠やマルシオが囮となりゴール前のスペースを開け、最後はグラウンダーのシュート。ボールはGK曽ヶ端をかすめてゴールに吸い込まれて大きな大きな2点目を奪った。

鹿島は無敗という大きなホームアドバンテージがあったものの、時間が過ぎるたびに焦るばかりでボールが繋がらず、87分にクリアミスから大迫がゴラッソなゴールで1点を返されたものの万事休す。結局2-1で勝利し、昨年に続き鹿島戦ダブルを達成し優勝争いに喰らいついた。


今週は柏と連戦。リーグ戦こそ6日後に控えるナビスコカップ決勝の前哨戦と言われているが、レッズにとってはどちらも落とせない重要な連戦だ。

明日は興梠、森脇と主力2人が出場停止。さらに鹿島戦で負傷交代した柏木や今週練習中で負傷したと言われるマルシオの状態が気になる所でそれによる選手の入れ替えがどうなるかがポイントになる。特に控え組にとっては、先週の天皇杯山形戦での敗戦を糧に頑張ってほしいところである。

ナビスコカップこそフルメンバーが揃う可能性が高いゆえ、明日の試合こそ大きな試金石と言っても過言ではない。これまでレッズの1トップを張ってきた興梠の不在がどう影響するのか。チームのスタイルを維持しながらもホーム埼スタで貪欲に勝点3を狙ってほしい。


☆前試合の結果
【浦和】 Jリーグ第29節 (対鹿島 ○2-1)
【柏】 Jリーグ第29節 (対甲府 ○2-0)

☆今季対戦
Jリーグ第13節(5/26) 
柏2-6浦和 【】【浦和

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2013.10.18

第29節 鹿島戦プレビュー

リーグ戦もあと6試合。明日はアウェー、カシマサッカースタジアムにのりこみ、鹿島アントラーズと対戦する。

鹿島は現在、15勝5分8敗の勝点50で第4位。前の試合は天皇杯3回戦で京都と対戦。

前半お互い決め手に欠きスコアレスで折り返すと、後半に入り54分に自陣左サイドをドリブル突破したジュニーニョからのクロスに走り込んできた遠藤が頭で合わせて先制点を奪う。さらに67分に大迫が放ったループシュートのこぼれ球をダヴィが頭で押し込み、貴重な追加点を奪った。

しかし75分に横谷のゴールで1点差に追い上げられ、さらに終了間際にも決定的なピンチを迎えたがなんとか、2-1で逃げ切り4回戦への進出を決めた。


一方のレッズは前の試合は浦和駒場スタジアムにJ2の山形をむかえ対戦。

2回戦同様に選手を大幅に入れ替えて試合に臨んだが、開始からなかなかリズムが掴めず、強風の影響もあってかパス回しに難儀していた。39分に自陣のパスミスからカウンターを浴び、伊東のゴールで先制点を奪われしまう。しかし直後の41分に、セットプレーから阪野が体勢を低くしながらも頭で決めて同点に追いつき前半を折り返す。

後半も終始相手のペースで試合が動き、67分には宮坂のミドルシュートが決まり勝ち越しを許すも、76分にユース所属の16歳邦本が厳しいチェックをかいくぐってから、左足でシュートを決めて再び同点に追いつく。しかし直後の79分にロメロフランクのドリブルに対応できず、そのままシュートを放たれこれが決勝点。結局2-3で敗れ元日国立での賜杯の夢はあっさり陥落してしまった。


天皇杯ではターンオーバーを敢行したため、レッズは中2日とはいえど明日の選手起用には大きな問題がなく、ほぼベストメンバーで臨むことができそうだ。これまでの底を脱してからの大宮戦、川崎戦を振り返ると、これまで築き上げてきたミシャサッカーが戻りつつあり、また不安視された守備面においてもしっかり対応していると思う。

鹿島は個の力に優れた選手が多く、効果的な攻撃を抑えるにはチーム全体のバランスが必要不可欠である。それゆえ逆に得点に結びつけるチャンスが少なくなる可能性もあるが、焦らず自分達のサッカーを貫き通して、相手の出方を待てるかどうかが大きなポイントになるだろう。

今シーズン、リーグ戦ホーム無敗と圧倒的なホームアドバンテージを持つ鹿島との対戦。特にこのカードは毎回大きなドラマを生み出してきた。そういう中で我らがエース興梠がカシマへ凱旋。勿論全てを知る彼へのチェックは当然のごとく厳しいと思うが、それを打ち破って勝点3を大きく手繰り寄せられるのか…。

終盤での大一番は、今シーズンにおけるミシャサッカーの真価を問うものになりそうだ。


☆前試合の結果
【浦和】 天皇杯3回戦 (対山形 ●2-3)
【鹿島】 天皇杯3回戦 (対京都 ○2-1)

☆今季対戦
Jリーグ第11節(5/11) 
浦和3-1鹿島 【浦和】【鹿島

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2013.10.15

天皇杯3回戦 山形戦プレビュー

ナビスコカップの激戦から中3日。明日は天皇杯3回戦。浦和駒場スタジアムで2年ぶりにモンテディオ山形と対戦する。

山形は、現在リーグ戦では14勝9分13敗の勝点51で第9位。前の試合はアウェー西が丘で横浜FCと対戦。

60分に先制を許すも、終了間際のアディショナルタイムに中島が決めて同点に追いつき、結局1-1の引き分けに終わった。


一方のレッズは、前の試合はナビスコカップ準決勝第2戦。ホームに川崎をむかえ対戦した。

第1戦を2-3で落としたことで、ファイナルに進むには勝利が絶対条件ということから、選手達は攻めに攻め続けた。

攻撃を得意とする川崎の拙い試合運びも手伝ってか、レッズは終始ボールをキープしチャンスを作り続けた結果、80分に関口からの速いクロスに興梠が足先で押し込み、待望の先制点を奪う。

得点を奪わなければならない川崎の猛攻撃に遭うも、ズルズルと下がることなくしっかり守りきり1-0で勝利。トータルスコア同数となったが、アウェースコアの差で2年ぶりとなるファイナルへ扉を開いた。


明日は週末に鹿島戦を控えてることから、連戦を考慮し2回戦同様にターンオーバーを敷いてくるだろう。先月の2回戦栃木ウーヴァ戦では、2-1で勝利したが、内容も結果も相手を圧倒するには程遠い内容で、指揮官もレギュラー組との力量差に頭を抱えていた。

おそらく川崎戦で途中出場した関口や梅崎は先発出場が予想されるが、その他の選手達にとってみれば再度与えられるチャンスを生かして勝利に結び付けられるかがポイントになろだろう。ミシャの激を発奮材料に変えられるだろうか…。

一方の山形も、この試合へ向けての調整は十分であるが、日曜日にはアウェー札幌戦を控え、プレーオフ圏内を虎視眈々と狙っているチームにとっては、選手起用に変化が見られるかもしれない。


3回戦の他の試合では多くが延長戦にもつれ込んだ。それだけ下のカデゴリーに属するクラブにとってこの試合に賭ける想いは大きい。

そして明日は普段とは異なる駒場での開催。ピッチの雰囲気、ボールの走り具合、どれを取っても埼スタとは違うが、むしろこういう環境でこそしっかり自分達の力の差を示して、結果を残さなくてはならない。

負けたら終わりのトーメメント戦。唯一の心配の種は、新たなる「カップタイトルへの欲」が失っていないかだろう。


☆前試合の結果
【浦和】 ナビスコカップ準決勝第2戦 (対川崎 ○1-0)
【山形】 J2リーグ第36節 (対横浜FC △1-1)

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2013.10.11

ナビスコ杯準決勝第2戦 川崎戦プレビュー

ファイナルを賭けた大一番。明日は準決勝第2戦。ホーム埼玉スタジアムに川崎フロンターレをむかえ対戦する。

川崎はリーグ戦では、13勝6分9敗の勝点45で第6位。前の試合はホーム等々力で柏との対戦。

わずか4日前に中国広州でACLを戦った疲労困憊の相手に対し、容赦なく自慢の攻撃を繰り出してきた。開始わずか6分にレナトのパスを大久保が決めて先制。さらに追加点を奪いべく攻めきるもなかなか糸口が見いだせず1-0で前半を折り返す。

後半に入ると、51分にPKを大久保が決めて追加点。直後にPKで1点を返されるも、終了間際の86分にレナトの圧巻のミドルシュートが決まり大勢が決した。結局3-1で勝利し、リーグ戦連勝。なんとかACL射程圏に喰らいついている。


一方のレッズは前の試合は、ホームで大宮をむかえた「さいたまダービー」。

これまで辛酸を舐めてきた相手に対し、レッズはこれまで培ってきた基本のシステムに戻し、かつバックラインの裏を狙う手法をとり機会をうかがっていたが、9分に裏に抜け出した興梠をニールが引っ張ってしまいPKを獲得。さらに一発退場となり開始早々から数的有利の展開に持ち込んだ。このPKを阿部が決めて先制点を奪い、その後は主導権を握るものの決して焦ることなく相手の出方を待っていたが、大宮はシュート僅か1本に終わり前半を折り返す。

後半に入ると、劣勢だった大宮が個々のドリブルで打開しエリア内への侵入を試みるも、クロスバーや山岸の好セーブに助けられ何とか凌ぎ切ると、72分にはカウンターから原口のゴール。76分には興梠のポストワークから3点目。83分には関口のリーグ戦初ゴールが決まり、終わってみれば4-0の圧勝。相手の退場にも助けられた感もあったが、レッズが自らの攻撃力を取り戻し、久々となる勝点3とダービー勝利となった。


明日は今シーズン2戦2敗。さらに昨シーズンも含めると敵将風間監督に対して1勝3敗と全くもって相性が悪いが、実はその4戦とも全て等々力であり、敵将にとっては初の埼スタ采配となる。そういう中でレッズはまず勝つことが大前提だ。

そしてなるべくなら失点を許さない事も重要であるが、その中で今季2戦とも出場していないのが攻守の要鈴木啓太であり、彼の不在がどれだけ大きかったことかが伺える。レッズは第1戦では「0ボランチ」といういわば奇襲を仕掛け、途中までは嵌っていたが、山田暢久や坪井の疲労などで相手を捕まえきれなくなり、最終的には逆転負けを喫してしまった。

川崎にとっては引き分けでもいいという条件であるが、攻撃的なチームにとってはそれは禁句だろう。しかしエース大久保の出場が微妙で、さらにDF井川が怪我で離脱と痛い所ではあるが、一瞬のスピードとキレのある突破力を持つレナトや、中盤の底で網をかけるであろう稲本や山本の両ベテランの働きに注意しなければならない。2人がレッズの生命線である縦への侵入を体を張って防いでくるだろう。

ダービーでの勝利で、ようやく原点回帰の流れが見えていたレッズ。アウェーではリーグ戦も含め7失点と、“等々力教室”でのあまりにも高い授業料であったが、その反省と成果は見られるのだろうか。

ファイナルへの一里塚。1点を巡る後半の90分間は、今シーズン一番と言っていい痺れる展開となるだろう。


☆前試合の結果
【浦和】 Jリーグ第28節 (対大宮 ○4-0)
【川崎】 Jリーグ第28節 (対柏 ○3-1)

☆今季対戦
Jリーグ第16節(7/13) 
川崎4-0浦和 【川崎】【浦和

ナビスコカップ準決勝第1戦(9/7) 
川崎3-2浦和 【川崎】【浦和

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2013.10.04

第28節 大宮戦プレビュー

10月最初の公式戦。明日はホーム埼玉スタジアムに大宮アルディージャをむかえ対戦する。

大宮は現在、12勝3分12敗の勝点39で第9位。前節はホームでFC東京との対戦だったが、目まぐるしい展開の試合だった。

開始わずか7分に先制を許すも、13分に下平のクロスに渡邉が決めて同点。さらに37分に左サイドチョヨンチョルのクロスにノヴァコヴィッチが頭で決めて逆転に成功する。しかしアディショナルタイムにセットプレーから再びルーカスに決められ同点で前半を折り返した。

後半に入ると、一進一退の攻防が続くも66分にルーカスにハットトリックを決められ逆転。ここから瞬く間にボールが奪えなくなり防戦一方。終了間際に三田、平山と相次いで決められ崩壊。結局2-5と大量失点で敗戦を喫し、リーグ戦3連敗となってしまった。


一方のレッズは前節はアウェーで湘南と対戦。

ケガ人の関係でなかなか選手起用が難しい中で、この日はGKに山岸、リベロに山田暢久をリーグ戦3試合連続で先発起用。そして出場停止の那須に代わり啓太が復帰しボランチの位置に起用という陣容となった。

開始からパスを繋いでゴール前に侵入を試みるも、1トップ興梠へのプレッシャーが厳しく、なかなか得点への糸口が見いだせないまま時間だけが過ぎてゆく中で、18分CKから槙野が決めて先制点を奪う。その後もカウンターからチャンスを伺うも追加点が奪えないまま前半を折りかえす。

後半に入っても状況が変わらず我慢の時間が続いていたが、73分にミシャが2枚代えを敢行すると、一気に流れが変わってしまった。直後の75分にPKを宣告され、ウェリントンに決められ同点。さらに81分に右サイドからのクロスに遠藤が頭で決めて逆転を喫してしまう。

しかし89分に大竹が2枚目の警告で退場で湘南のバランスが崩れると、直後に柏木が難しい体勢からシュートを放ち同点に追いついて試合終了。何とか敗戦は免れたが甲府、湘南と下位相手にわずかに勝点2を積み上げたにすぎず、なんとか上位に喰らいつくので精一杯のドローだった。


明日は、那須が復帰し山田暢久に代わりリベロでの起用が予想されるが、ここ数試合における停滞した流れを変えられるかどうかがポイントになる。このダービーに勝つことで再浮上のきっかけを掴みたいところであろうが、相手も快進撃を続けていた前半戦から急降下している状況において、最大の敵をいわば踏み台にしてトンネル脱出の糸口を見つけ出したいところであろう。

4月の対戦時では、厳しいチェックとマンマークに苦しみ攻撃パターンを封じられた。おそらく明日も同様に封じ込んでワンチャンスを狙ってくるだろう。ただこれだけ急降下しているチームゆえ気持ちだけでは封じられない穴もあろうかと思う。

チームの力量も順位も関係ないダービーマッチ。それに見事に嵌ってしまっているのがレッズであり、特に直近4試合では1分3敗とことごとく大宮の軍門に下っている。それゆえ選手達が口々に「普段以上の気持ちで・・・」とモチベーションを上げてくるのは分かるが、空回りだけは禁物だ。

浦和に凱歌を揚げるために、まずは90分間集中して勝点3を狙ってほしい。


☆前試合の結果
【浦和】 Jリーグ第27節 (対湘南 △2-2)
【大宮】 Jリーグ第27節 (対FC東京 ●2-5)

☆今季対戦
Jリーグ第7節(4/20) 
大宮1-0浦和 【大宮】【浦和

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