天皇杯準々決勝 FC東京戦プレビュー
年の瀬も迫り天皇杯も大詰め。明日は準々決勝。熊谷スポーツ文化公園陸上競技場でFC東京と対戦する。
FC東京はリーグ戦では、23勝8分7敗の勝点77でJ2リーグ優勝。先週は4回戦で水戸と対戦した。
開始早々の8分に、相手のクリアミスからオウンゴールを誘い先制するも、その後は相手の体を張った守備になかなかゴールをこじ開けられない。後半に入るとサイドを起点に攻め上がる相手に防戦一方となったが、最後まで守りきり結局1-0で勝利し、準々決勝へ駒を進めた。
一方のレッズは、4回戦は愛媛と対戦。ジャイアントキリングを起こすべく、早々から相手のプレッシャーに苦戦するものの、わずか9分にマルシオの直接FKが決まり先制しリズムを掴み始めた。さらに38分にCKの流れから原が追加点。今シーズン懸案だったセットプレーからの2得点をあげ前半を終える。
後半も縦へボールを繋ぐ意識が何度も見られ、77分にそれが実を結び鮮やかなパスでの崩しから柏木が3点目を決めた。アディショナルタイムに失点を喫したものの、結局3-1で勝利し、2大会連続の準々決勝進出を決めた。
FC東京は、今年は圧倒的な攻撃力が目立つ一方で、守備もわずか22失点と堅守でJ2を戦いぬいた。それはJ2特有の単発なサッカーに染まることなく、自分達で主導権を握り試合運びをしてきた結果でもある。それが来シーズンもJ1で通用するのか、そして普段通りのサッカーで柏のような旋風を巻き起こせるのか。彼等にとってはレッズと対戦することは、試金石といっても過言ではないだろう。
レッズはJ1リーグ戦15位という成績が示すように、確立した戦い方が成されないままかろうじてJ1残留を果たした。しかしここにきてセットプレーからの得点や、FWとして起用されている原一樹の活躍、そしてDF坪井の奮闘もあり、これまでになかったチームとしての変化がそれとなく見られ始めてきたように感じる。
明日は“J1下位”と“J2上位”との対戦という、これまで以上に相手の勢いに警戒する難しい試合になろうかと思う。ただ落ち着いて局面を往なし、セットプレーなどのチャンスをしっかり決めきれる事ができれば、“その先”が見えてくるだろう。
来シーズンは再び同じ舞台で戦う相手。だからこそ、明日勝つ意味はとても大きいと思う。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)