2011.12.24

【天皇杯準々決勝 FC東京戦】

オフィシャルより

11.12.24
第91回天皇杯、準々決勝vsFC東京
12月24日(土)熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にて行なわれました、第91回天皇杯、全日本サッカー選手権、準々決勝vsFC東京の試合結果をお知らせいたします。

第91回天皇杯、全日本サッカー選手権大会、準々決勝
FC東京vs浦和レッズ   
2011年12月24日(土)13:04キックオフ・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
試合結果
FC東京1-0(前半1-0)浦和レッズ
得点者:20分 石川直宏(FC東京)
入場者数:11,612人
※浦和レッズの2011シーズン全日程が終了となりました。
試合速報


「必然の終戦」

試合が終わると、青赤に染まったFC東京サポから歓喜のクリスマスソングが歌われる。そんな熊谷の地で今シーズンのレッズの闘いが幕を閉じた。

開始早々から、高い位置でプレッシャーを掛けてくる相手に押し込まれ、なかなかボールを前線に運ぶことができない。後方から縦へボールを繋ごうと意識しても、受け手との呼吸がまったく合わずミスが重なり、それを起点に逆襲を喰らう・・・。そんなやきもきした展開が続く中で、中盤からパスで翻弄されて最後は石川直宏のゴラッソなゴールが決まり先制点を奪われてしまった。

相手選手が「真ん中に人数がすごいいたけど、逆にトップに人がいなかった。」とコメントしていたように、レッズは仕掛けが単発で迫力がなく攻め手に欠いていた。しっかり要所要所で封じられ、攻撃が分断されてしまった。ただそれは今に始まったことではない。

後半こそサイドを起点に攻め立てているように見えたが、相手は守備に自信を持っており、1点を奪うと深追いはぜず、むしろレッズの出方をしたたかに見据えつつ最後まで守り切った。

厳しいJ2で揉まれた中で戦い方が確立された相手に対し、最後の最後まで迷走し続けたレッズ。その差は明らかで敗戦は必然だったのかもしれない。

自信もプライドも何もかも失ってシーズンが終わったが、それは補強や育成だけで解決できるものではない。それを痛切に感じた1年であったと思う。

Cimg7412 Cimg7414 Cimg7427

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011.12.17

【天皇杯4回戦 愛媛戦】

オフィシャルより

11.12.17
第91回天皇杯vs愛媛FC
12月17日(土)に熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行なわれました、第91回天皇杯4回戦vs愛媛FCの試合結果をお知らせいたします。

第91回天皇杯、4回戦
愛媛FCvs浦和レッズ
2011年12月17日(土)15:04キックオフ・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
試合結果
愛媛FC1-3(前半0-2)浦和レッズ
得点者:9分 マルシオ リシャルデス、38分 原一樹、77分 柏木陽介、90+4分 福田健二(愛媛)
入場者数:9,234人
※浦和レッズが準々決勝進出
試合速報


「セットプレーと縦への意識」

2週間ぶりの公式戦。

強風と逆光、そして相手の強いプレッシャーから、難しい立ち上がりとなったが、9分にマルシオの直接FKが決まり早々に先制すると、その後はしばしレッズのペース。38分にもCKから山田暢久が競り合いに勝ち、最後は原が押し込み追加点。これまでほとんど機会がなかったセットプレーからの2点で試合を優位に進め前半を終える。

後半に入り、やや膠着した状態が続くが、その中で目立っていたのが“縦への意識”である。特に柏木や濱田にその意識が強く、事あるごとにチャンスがあるとみるや縦パスを何度も前線に入れてきた。なかなか受け手に繋がらなかった場面も多々あったが、何とか打開しようする動きは決して無駄ではなかったと思う。

それが実を結んだのが77分。啓太を起点に何人もパスに絡み、最後は柏木がGKとの1対1を冷静にゴールに沈めダメ押しとなる3点目を決めた。

最後のアディショナルタイムの失点は、何とも言い難い残念な失点だったが、アシストが元レッズの三上ならば苦笑いをせざろうえないだろう。結局3-1で勝利し、2大会連続で準々決勝へ駒を進めた。


今シーズンは、なかなか第2第3の動きが少なく、ボールホルダーにとっては難しい選択を迫られることが多かったと思う。本来は3点目のような動きが頻繁に見られるようなシーンを数多く想定していたが、それはあまりにもハードルが高すぎるものだった。

それゆえ、これを実現させるには、技術もそうだが選手達の動き、そして何よりも個々の意識が真っ先に反映されるべきものだと思う。

この日観戦した新監督ミハイロ・ペトロヴィッチは、今の浦和に何を感じただろうか・・・。

そして、次の相手は久々のFC東京。満身創痍のシーズンだった今の力を推し量るには良い相手ではなかろうかと思う。

Cimg7271 Cimg7275 Cimg7283

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.12.03

【第34節 柏戦】

オフィシャルより

11.12.03
Jリーグ第34節vs柏レイソル
12月3日(土)に埼玉スタジアムにて行なわれました、Jリーグ第34節vs柏レイソルの試合結果をお知らせいたします。

2011Jリーグ・ディビジョン1 第34節 
浦和レッズvs柏レイソル 
2011年12月3日(土)15:35キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ1-3(前半0-2)柏レイソル
得点者:29分 ジョルジ ワグネル(柏)、38分 橋本和(柏)、53分 柏木陽介、76分 茨田陽生(柏)
入場者数:54,441人
試合速報


「5年連続の失望」

2007年以降、これで5年連続での最終戦敗戦。やはり締めくくりでの敗戦は、師走の寒風と共に身も心も冷たくなる。

指揮官が試合後の会見で述べたように、柏との力量差をまざまざと見せ付けられた結果。まさに今シーズンを象徴するような惨敗ぶりだった。

3失点全てがセットプレー絡み。当然その他にもプレーの流れから失点を喫してしまうであろう危うい場面も多々あっただけに、終始相手のペースだったことがそれとなく分かる。

また、プレーの端々におけるフィジカルコンタクトの差が大きく、相手が1度ボールを失いかけても、強いボディアタックでレッズの選手をひれ伏し、再び体勢を立て直してボールを繋ぐ姿勢は日ごろからの練習の賜物であったと思われる。

やはりレッズの選手達は、前節の勝利で一呼吸おいてしまったことで、心の隙を相手に見せてしまったと思う。“残留争い”という極限の緊張を闘い抜いたという事も十分すぎるぐらい分かるが、それを差し引いても選手個々の出来の悪さが如実に現れた。

決して調子の良い選手ばかりを起用したという訳でもない中で、指揮官が示した「0トップ」という奇策はまさに裏目。シュート数が前半は0で、90分間通してもわずか4本と、誰が得点を奪うという流れも見えず、挙句の果ては相手のカウンターに追いきれず守備を放棄してしまう選手もいて、ホーム最終戦を全力で闘うという姿勢が最後まで見られなかったのは失望極まりない。

ただシーズン終盤という厳しい状況下において、前監督解任の後、火中の栗を拾うごとくその任を受け、見事にJ1残留を果たした堀監督や天野コーチには最大限の感謝と賛辞を送りたい。


まさに落ちるところまで落ちたレッズであるが、まだ「天皇杯」という新たな闘いが残っている。クラブとしては来季に向けてすぐに着手すべき事はたくさんあろうが、現場としては目の前の試合に全力を注いでほしい。この日は久々に5万人近いファン・サポーターが埼スタに集ったが、再びその足をスタジアムに戻すには、クラブの努力は当たり前だが、選手達の懸命のプレーで示すしかない。

激動のリーグ戦は柏レイソルの初優勝で幕を閉じた。最後に柏レイソルのネルシーニョ監督をはじめ選手、スタッフ、そして関係者の皆様に心からお祝いを申し上げます。

Cimg7144 Cimg7154 Cimg7160

Cimg7170 Cimg7186 Cimg7189

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.11.26

【第33節 福岡戦】

オフィシャルより

11.11.26
Jリーグ第33節vsアビスパ福岡
11月26日(土)レベルファイブスタジアムで行なわれました、Jリーグ第33節vsアビスパ福岡の試合結果をお知らせいたします。

2011Jリーグディビジョン1 第33節
アビスパ福岡vs浦和レッズ
2011年11月26日(土)17:33キックオフ・レベルファイブスタジアム
試合結果
アビスパ福岡 1-2(前半1-1)浦和レッズ
得点者:32分 岡本英也(福岡)・45+2分 柏木陽介・63分 マルシオ リシャルデス
入場者数:17,177人
試合速報


「強い執念」

今シーズン初めてといっていいほど痺れる試合。マルシオのPKがゴールに収まるまでの時間がどれだけ長く感じただろうか・・・。

試合開始からこそアグレッシブに前へ突き進むも、相変わらずゴールが遠く、徐々にアビスパの時間帯になっていく。セルヒオが負傷交代し、達也が入ってもなかなかリズムがつかめない中で喫した先制点は、まるで蜂に刺されたかのごとく選手達の足が止まりボールウォッチャーと化していた。

しかし、前半終了間際のゴールで同点とすると、後半はロングボールからの裏を取る動きが増え、それが功を奏し62分に末吉のPA内での一発退場から得たPKをマルシオが決め、ついに逆転を果たした。

それからの時間は10人対11人であっても、前線からプレスを掛ける相手に手を焼きながら、DF陣が踏ん張り何度も相手ボールを跳ね返した。

アディショナルタイムに入り、梅崎も柏木も脚を気にしながらも最後まで走りきった。またようやく復活の兆しが見え始めたマルシオも攻守に大きく貢献した。

最後の最後で勝利への強い執念をみせ、J1残留を“ほぼ”確定させたレッズ。ただリーグ戦はあと1試合残っている。今度は優勝阻止へ向け、もう1度その執念をホーム埼スタでみせてほしい。

Cimg7077 Cimg7079 Cimg7088

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.11.19

【第32節 仙台戦】

オフィシャルより

11.11.18
Jリーグ第32節 vsベガルタ仙台
11月19日(土)に埼玉スタジアムにて行なわれました、Jリーグ第32節vsベガルタ仙台の試合結果をお知らせいたします。

2011Jリーグ・ディビジョン1 第32節 
浦和レッズvsベガルタ仙台 
2011年11月19日(土)14:03キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ0-0(前半0-0)ベガルタ仙台
入場者数:30,891人
試合速報


「安全運転」

大雨のせいか、ピッチが予想以上に水分を含み、所々でボールの回転が不規則になる。そのおかげでチャンスを迎えることもあったし、逆にピンチを招くこともあった。

しかし選手達は慌てる事なく、“安全運転”で試合運びをしていたように感じた。無理に深入りすることなく、そこからの無用なボールロストを防ぐために選んだ手法。それは決して悪くはないし、結果的に完封できたのだから、守備についてはこれまでよりはある程度改善できていると思う。そんな中でも久々に起用されたDF坪井のプレーには頭が下がる想いである。

一方で、リーグ戦最小失点を誇る堅守の壁を打ち破るには、縦へボールを入れた後が勝負所となるのだが、リスク回避のせいかなかなか縦に入れるチャンスが少なく、サイドからの攻撃に終始していたように思えた。案の定その機会が増えると、逆にバイタルエリアからのチャンスが激減し、ゴールに結びつくプレーが少なくなった。

ただ、そんな展開でも達也が体勢を反転させシュートを放ったり、柏木がミドルシュートを放ったりと、少ないチャンスの中でも得点を奪おうという気持ちが随所に表れていた。


お互い決め手を欠く中で奪ったのは「勝点1」。しかし同時刻KOの甲府が敗れた事で、この「勝点1」が次節へ向けての大きな上積みとなった。これで勝点差が“3”に広がったが、最後まで何が起こるかわからないのがサッカー。それゆえまだまだ油断は禁物なのである。

Cimg6860 Cimg6864 Cimg6871

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.11.16

【天皇杯3回戦 東京V戦】

オフィシャルより

11.11.16
第91回天皇杯3回戦vs東京ヴェルディ 11月16日(水)に埼玉スタジアムにて行なわれました、第91回天皇杯全日本サッカー選手権・3回戦vs東京ヴェルディの試合結果をお知らせいたします。

第91回天皇杯全日本サッカー選手権、3回戦(マッチナンバー68)
浦和レッズvs東京ヴェルディ
2011年11月16日(水)19:00キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ2-1(前半0-0)東京ヴェルディ
得点者:56分・86分原、64分アポジ(ヴェルディ)
入場者数:7,427人
試合速報
公式記録】(JFA(PDFファイル))


「Bチームの意地」

スタメンとリザーブに、来季トップ昇格を含めたユースの選手達が4人名を連ねた。

これも土曜日からのリーグ戦を見据えた選手編成。U-22代表で明日チームを離れる濱田水輝、山田直輝を起用したところでも、ほぼBチームで臨んだと言っても過言ではない。

そんなレッズに、敵将から「なめてるのか」と言われ、選手達も一泡吹かせようと前線から果敢にプレスをかけ、そこを起点にカウンターを発動させたりと、守勢に回る時間帯こそあったものの、起用された選手達はできうる力を発揮。それが原一樹の2ゴールという結果に結びついたのだと思う。

彼の1点目のミドルシュートしかり、2点目のスピードあるFKしかり、前を向いたプレーゆえの結果で、地道に努力し続けた表れであり、彼以外にも矢島や途中から出場した西袋らユースの子達も必死にプレーして、なんとしてもチームの勝利に貢献しようという強い意地を感じた。


先にも書いたが、今日はリーグ戦を見据えた選手構成。それゆえ結果を出しても直接土曜日に繋がるとは言い難い。ただ、どこかで観ていたであろう主力の選手達はこの結果、内容に何か感じとっただろうか。

内容こそ別にしても、意地で勝利を呼び込んだ流れは、絶対に次に繋がなくてはならない。その答えは3日後の彼らのプレーにきっと表れるだろうと期待したい。

Cimg6815 Cimg6821 Cimg6844

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.11.03

【第31節 磐田戦】

オフィシャルより

11.11.03
Jリーグ第31節vsジュビロ磐田 11月3日(木・祝)に埼玉スタジアムにて行なわれました、Jリーグ第31節vsジュビロ磐田の試合結果をお知らせいたします。

2011Jリーグ・ディビジョン1 第31節 
浦和レッズvsジュビロ磐田 
2011年11月3日(木・祝)17:03キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ0-3(前半0-1)ジュビロ磐田
得点者:12分、67分 前田遼一(磐田)・54分 山崎亮平 (磐田)
入場者数:34,263人
試合速報


「現実」

ホームで為す術なく完敗。シュートがわすが6本ではあまりにもゴールが遠すぎた。

ナビスコの疲れもあったかもしれないが、相手は急場凌ぎのシステムの穴と言われるアンカーの位置を狙い続けた。また追加点のいずれも相手の深い位置であっさりボールを奪われると、シンプルにパスを繋ぎ一気にゴールに結び付けた。

そんな中、指揮官はある程度のリスクは想定内としていたが、それ以上に個々での競り合いでの勝負、局面での勝負にことごとく負けてしまったのは、想定外だったのかもしれない。練習ではしっかり対応できても試合で発揮されなければ全て“机上の空論”に終わってしまう。

ここまでの負け方だと、選手達も観ている側もとても辛い。だがこれが現実なのだ。

これで残留争いはレッズと甲府にほぼ絞られたが、リーグ戦は暫しの休戦に入る。

後ろから甲府の足音が忍び寄っているが、今はただ自分達の力を信じて残り3試合、270分間を闘い抜いて逃げ切らなければならない。修正点、意識の動機付けなどまだまだ足りない所はある。気持ちが強くても空回りしてるだけでは何一つ奪えない。

Cimg6792 Cimg6798 Cimg6802

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.10.29

【ナビスコ杯決勝 鹿島戦】

オフィシャルより

11.10.29
ヤマザキナビスコカップ決勝vs鹿島アントラーズ

10月29日(土)に国立競技場で行なわれました、Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝vs鹿島アントラーズの試合結果をお知らせいたします。

2011Jリーグヤマザキナビスコカップ・決勝
浦和レッズvs鹿島アントラーズ
2011年10月29日(土)13:10キックオフ・国立競技場
試合結果
浦和レッズ0-1(前半0-0・延前0-1・延後0-0)鹿島アントラーズ
得点者:105分 大迫勇也(鹿島)
入場者数:46,599人
試合速報


「新たなURAWAの始まり」

120分間の激闘。

お互い退場者を出してしまうというアクシデントにもかかわらず最後まで闘いを挑んだが、戦力差しかりファイナルの戦い方を知り尽くしている鹿島の前に屈してしまった。

厳しい内容だった事は否めない。ただし懸命に守備に奔走し、最後の最後まで鹿島の圧力ある攻撃を最小限に食い止めた事は大きいが、その分攻め手に転ずる機会は乏しかったし、チャンスも数少なかった。

勝者の表彰式をしっかり目に焼き付けたであろう若き選手達。この悔しさは次への新たなURAWAの始まりだと思いたい。

「負けて悔いなし」なんてことはない。悔しいのは当たり前だ。再び鹿島と相対し雪辱を果たすべく、リーグ戦残り4試合に全力を傾ける事に集中して、J1残留を目指して闘ってほしい。

Cimg6740 Cimg6748

Cimg6764 Cimg6778

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.10.22

【第30節 横浜FM戦】

オフィシャルより

11.10.22
Jリーグ第30節vs横浜F・マリノス
10月22日(土)に日産スタジアムで行なわれました、Jリーグ第30節vs横浜F・マリノスの試合結果をお知らせいたします。

2011Jリーグ・ディビジョン1 第30節 
横浜F・マリノスvs浦和レッズ 
2011年10月22日(土)14:04キックオフ・日産スタジアム
試合結果
横浜F・マリノス1-2(前半1-0)浦和レッズ
得点者:4分 大黒将志(横浜FM)、50分 原口元気、61分 梅崎 司
入場者数:27,527人
試合速報


「プレッシャーと一体感」

示されたアディショナルタイムは“4分”。リーグ戦においてこれまで8試合勝ちなしのチームにとって、それはとても長く感じた。

最後はFKやCKの雨あられの状態であったが、DF陣しかりGK加藤がゴール前にしっかり鍵をかける事で、敵将が長身のキム・クナンを投入したり、栗原を前線に上げてパワープレーになっても、最後までしっかりと守りきった。

今日は、戦術的に何かが劇的に変わったわけではない。“キモチ”で奪った勝点3だと思う。最初こそ選手達の動きが硬く、早々に先制点を許してしまったが、時間た経つごとに落ち着いてきて徐々にペースを掴み、後半の逆転劇を呼び込んだ。

前節、自動降格圏に順位を下げてしまったレッズにとっては監督解任劇直後の試合。とかく最大級の「プレッシャー」が圧し掛かる中で逆転勝ちを果たし、レッズとしての「一体感」が戻ってきたように感じた。それは試合終了後の選手や首脳陣、そして関係スタッフらの表情が全てを物語っていると思う。

しかし、まだ依然として降格圏を彷徨っているわけだし、このプレッシャーは当分続くだろう。ただそんな中で来週はナビスコカップ決勝戦を迎えるわけだが、今日の勝利が何よりの良薬として、多少なりともリラックスして臨んでほしい。

Cimg6662 Cimg6675 Cimg6682

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.10.15

【第29節 大宮戦】

オフィシャルより

11.10.15
Jリーグ第29節vs大宮アルディージャ
10月15日(土)に埼玉スタジアムにて行なわれました、Jリーグ第29節vs大宮アルディージャの試合結果をお知らせいたします。

2011Jリーグ・ディビジョン1 第29節 
浦和レッズvs大宮アルディージャ 
2011年10月15日(土)16:03キックオフ・埼玉スタジアム
試合結果
浦和レッズ0-1(前半0-0)大宮アルディージャ
得点者:84分 ラファエル(大宮)
入場者数:34,654人
試合速報


「待ったなし」

試合後、雨上がりに靄で霞むスタジアム。まるでレッズの行く末を暗示しているような天候だった。

「さいたまダービー」はお互いの意地とプライドがぶつかり合うものであったが、この日は残留争いが1つのポイントであり、その戦いに敗れたレッズは甲府に抜かれ、いよいよ自動降格圏に足を踏み入れてしまった。

ナビスコカップでの2試合で、新たな攻撃の流れが掴めたと思われたが、この日は大宮の強固な守備意識に、選手間の距離が離れて、なかなか前を向いて攻撃を仕掛けることができなかった。

53分にデスポトビッチがGKと1対1のビックチャンスを決められなかったのもそうだが、66分に彼から原口に交代し2トップから実質1トップに変わったのも大きなポイントになったと思う。原口を投入したことで、中盤のバランスが窮屈になり、小気味よくダイレクトでパスをつなぐ展開が少なく、むしろドリブルで打開していくしかチャンスが無くなった。

また相手選手曰く、「デスポトビッチが下がって助かった」というコメントを残しているゆえ、レッズとしてはターゲットが少なくなったのもそうだが、相手にしてみたら2列目に揃ったドリブラーだけに対応を注視すればいいだけという楽な展開にさせてしまったというのは指揮官の失策といっても過言ではないだろう。


指揮官が試合終了後に今季限りでの退任を表明した。ただこの時点までくるともはや泣き言にしか聞こえない。そしてこの表明がチーム全体に劇薬となるのかはわからないが、そういう事態になった以上はしっかりと「残留」という責務を果たすべきだと思う。

今日の敗戦で、まさに“待ったなし”の状況となった。自力での残留は潰えたが、まだ全てが決まったわけではない。昨年最終節でやられた「神戸」や今年の「甲府」などは、ギリギリの状況下から勝利への強い執念を放ち勝ち続けてきた。では、レッズがそのような立場になって、強い執念を持って順位が上のチームにプレッシャーをかける事ができるのだろうか。

これから、レッズにとって真価が問われる日々が続く・・・。

Cimg6618 Cimg6622 Cimg6629

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧